デスケーラーとは何か、特長と注意点

デスケーラーとは、ボイラーなどの内側にできるスケールを除去する薬剤のことです。

スケールは、熱交換器やボイラーなどで水が蒸発する際に伝熱面に付着するカルシウムやマグネシウムなどの無機塩類です。
スケールが蓄積すると装置内の対流を妨げ、熱効率の低下を招きます。



生産性の低下やコストの増加、設備の破損などの原因になるため、定期的に装置を洗浄する必要があります。
デスケーラーは強力な酸によりスケールを溶解、剥離させます。
通常の設備内に薬液を循環させる方法で12時間程度、部品を薬液に浸けて置く方法で12時間〜24時間程度と、機械的洗浄法と比べると作業時間が短く手軽なのが利点です。

作業に使用する機材や人員も少なくすむため、費用面でも有利です。
塩酸、フッ酸、硝酸など酸の種類は製品により異なり、設備に使われている金属によって反応が異なるため、薬剤の選定や希釈をする際には注意が必要です。



また、アルミ、銅、真鍮は短め、鉄やステンレスは長めに洗浄するなど設備によって対応を変えることもあります。


従来のデスケーラーは金属の腐食率が大きく、洗浄後に不動態の膜を形成しなおす必要がありましたが、現在は金属腐食を減らし後処理の必要がないものが開発されています。
また、たんぱく質への影響が少なく皮膚に付着しても水洗いで十分対応できるものや、生分解性に優れ環境への負荷が小さいものもあります。ただし、廃棄する際には中和して排水基準を満たす必要がありますのでご注意ください。